「コーティングをするなら専門店がいい」とよくいわれています。
実際、専門店ではプロの技術者が質の高いコーティング施工をしてくれます。
しかし、「なんでディーラーではなく専門店なのか?」「自分でできないのか?」という点について知りたいという方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、大事な車を綺麗に保つため、コーティングを専門店に依頼するべき理由について解説します。
コーティングを検討されているのであれば、ぜひ参考にしてくださいね。
コーティングに関する基礎知識
まず先に、コーティング(カーコーティング)の基礎知識について、簡単に解説します。
コーティングは車を傷や汚れから保護するためのもの
いわば「膜」をかけることで車のボディや塗装を守ります。泥やほこりのほか雨や雪といった水分は、車を汚す大きな原因です。見た目をピカピカに保ちたければ、マメに手入れをしなければなりません。
そこで、コーティングという「保護膜」を施すことにより手入れの手間や傷のリスクを減らすことができます。
主なコーティングは3種類
一般的なコーティングの種類としては、大きく3種類あります。
それが、
・ガラスコーティング
・ポリマーコーティング
・ワックス
です。
ガラスコーティングは、塗装面にガラス被膜を作ることで、塗装面を保護する効果が長続きしやすく、手入れがしやすくなるのが特徴です。また、ガラスコーティングのグレードにもよりますが、ポリマーやワックスに比べ艶が良いのが特徴です。
ポリマーコーティングは、作業が比較的簡単で自分でも施工しやすいのが特徴です。その分、効果の持続性が短いのが難点です。
ワックスは、効果持続は短いものの気軽にできるのが特徴です。物によっては、シミや傷の原因となるので注意が必要です。
近年は、車の光沢や保護力が長続きするガラスコーティングの他にセラミックコーティングが注目されています。
ディーラーや中古車販売のお店などでもガラスコーティングを勧めてくるケースがありますが、もし実際に施工したいなら、やはり専門店がおすすめです。
専門店に車のコーティングを依頼するメリット
ディーラーと比較して優れているのは、「技術力の高さ」「材料や作業環境の質」です。
専門店では、専門技術者が施工してくれるため、綺麗な仕上がりが期待できます。ディーラーの場合、専門ではない技術者が施工したり、外注作業だったりする場合があるためコーティングの質は一概に高いとはいえません。
一方、専門店では、高い技術力を持つプロが作業を行なってくれます。
また、材料の種類が豊富だったりガラスコーティングに適した作業環境や設備が充実していたりと、こだわりを持って作業に取り組んでくれるお店が多いです。
個々の要望や相談にも乗ってくれるため、自分の車の状態や予算に合わせたコーティングができるでしょう。ガラスコーティング剤は市販されているため、自分で作業することもできなくはありません。
しかし、綺麗なコーティングをするためには、洗車だけではなく鉄粉や油の除去、機械を使った研磨など、さまざまな下地処理が重要です。DIYの場合、技術的に綺麗に仕上げるのが難しいため、やはりプロに任せるのがおすすめです。
ガラスコーティングで知っておきたい注意点
コーティングを検討する際は、あらかじめ知っておきたい注意点もいくつかあります。
施工コストが高い
保護の持続力が高いほか、作業に時間がかかるため、費用が高めです。
一般的には、5万円〜16万円程度が目安です。
金額は、車のサイズや下地処理の作業量によって変わりますが、数万円単位のお金がかかることは念頭に置いておきましょう。
実際に専門店に依頼するときは、求める艶や効果を施工店に伝え、自分にあったコーティング を施工してもらう事がおすすめです。
作業に時間が必要
車の状態によって異なりますが、作業には数日かかることが多いです。
その間は車をお店に預ける必要があるため、スケジュールの確認をしっかり行いましょう。
また、コーティング剤の種類によっては、乾燥し、成分が安定するまでには1〜2週間かかるものもありますので、施工店に確認が必要です。
さらには、成分の安定前に荒く洗車をしたり、タオルでこすったりするとコーティング剤が落ちてしまうことがあるため、取り扱いには気をつける必要があります。
車の保管場所は屋根付きがおすすめ
ガラスコーティングをした車は、できるだけ屋根付きの車庫やガレージで保管することが望ましいです。
風雨や日光にさらされていれば、それだけ劣化が早くなるからです。
また、雨ざらしにしておけばそれだけコーティングが劣化しやすいほか、コート面に水垢や白っぽい雨ジミなどができやすくなります。
せっかくのコーティングが無駄にならないよう、青空駐車はなるべく避けることが大切です。しかし、グレードの高いガラスコーティング は被膜硬度が9Hと高いので、青空駐車でも定期的に洗車をすれば、綺麗な艶を保つ事ができるようになってきています。
定期的にメンテナンスを行う
ガラスコーティングをしたからといって、「何もしなくても汚れない」というわけではありません。ほこりも泥などはどうしても付着しますので、定期的に洗車を行いましょう。
車を洗うときは、手洗いで行いましょう。ブラシでゴシゴシこすると、コーティングが傷ついてしまう可能性があるためです。
市販のメンテナンス剤を使う場合も、中にはコーティングを溶かしたり剥がしたりしてしまう製品があるため、注意が必要です。
もっともおすすめなのは、ガラスコーティングをした専門店に依頼することです。車の状況を把握しているため、もっとも適したメンテナンス方法を選んでくれます。
まとめ
ガラスコーティングは、お近くのディーラー、ガソリンスタンド、専門業者で行えます。
この中でも、専門業者にお願いするのがおすすめです。
お店に在籍するプロの技術者が施工するため、技術面のレベルが高く、品質の高いガラスコーティングが行えるためです。
ディーラーやガソリンスタンドでも施工は可能ですが、どうしても専門で行っている業者よりも施工環境や質などが劣ってしまう可能性があります。
専門業者を選ぶ際も、単純な「高い・安い」だけではなく、「どれくらい丁寧に施工してもらえるのか」「どんなコーティング剤を使っているのか」なども考えて選ぶことが大切です。
安さだけで選んだ結果、期待したような効果が得られないケースも考えられます。
お店を選ぶ際は、サービス内容の吟味はもちろんのこと、できるだけ複数の見積もりを取ったり、実際に相談したりして、自分にとってベストなお店を選びましょう。