「コーティングをかけた車を洗車機に入れて大丈夫なのかな?」
「洗車機を使うと、コーティングが取れてしまうんじゃないかな?」
この記事では、このようなお悩みを解決します。
佐藤自動車の代表、佐藤です。いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。
さて、洗車機を使うと車が傷ついてしまうのではないか、今ついているコート剤がはがれてしまうんじゃないか、というご不安をお客様からよくうかがいます。
そこで今回は、洗車機に関する大事なポイント3点をお伝えします。
- 洗車機に入れると多少の傷はついてしまう
- コーティングは洗車機では取れない
- 洗車機に入れると逆に汚れてしまうことがある
それでは、順番に解説していきますね。
洗車機に入れると多少の傷はついてしまう
まず「傷がついてしまうかどうか」という点については、残念ながら、洗車機で傷が絶対につかない、というのはありえないです。
よくお客様からもご相談いただきますが、洗車機にお車を入れると多少傷がついてしまう可能性はある、という事実はここでお伝えさせていただきます。
ただ、ご自身で手洗い洗車をするときでも絶対に傷がつかないかというと、そんなことはないんですね。たとえば、お車の表面に付着している砂埃を取りきれないまま、シャンプーや布でゴシゴシこすってしまうと、それだけで傷はつきます。
お車の色によって傷が見にくいということはありますが、手洗い洗車をするだけでも傷はついてしまうのです。ですから、洗車機も同じように傷がつく可能性はある、ということをあらかじめ知っておくほうがよいと思います。
もっとも、うまく手洗い洗車をすれば、そのほうがお車に傷がつく可能性は少なくなりますので、できる方はぜひ手洗い洗車をしていただくことをおすすめします。
とはいえ、普段なかなか手洗いをする余裕がないという方もいらっしゃるでしょう。
ずっと青空駐車をしていて、もう3ヶ月間も半年間もまったく洗車ができていない、という状態であれば、洗車機に入れていただくほうがいいと思います。
コーティングは洗車機では取れない
コート剤が洗車機ではがれるかどうかについては、当社・佐藤自動車で施工するコーティングであれば、まったく取れることはないため、ご安心ください。
洗車機に入れたくらいで取れてしまうような、やわな製品は使っていないからです。
他の会社さんでおこなっているようなコーティングも、基本的には取れないんじゃないかと考えています。
それに、これは1つの考え方ですが、洗車機に入れたら取れてしまうようなレベルのコーテイングであれば、いっそ取れてしまってもいいと私は思います。
質が悪いコーティングということになりますので、お車にそのようなコート剤がずっと乗っていることが良い影響を及ぼすとは、なかなか考えにくいからです。
話を戻しますが、コーティングのはがれについては、特に気にせず洗車機に入れてもらっていいんじゃないかなと思います。
ただし、洗車機に入れたあとのメンテナンスはやったほうがいいですね。これは、水をしっかりと拭き取ってメンテナンス剤を塗布する作業を指します。
メンテナンスの詳細については、コーティングを施工いただいた工場さんにご相談いただくことをおすすめします。
洗車機に入れると逆に汚れてしまうことがある
「えっ、どういうこと?」と驚かれたかもしれませんが、こちらは今回私が1番お伝えしたかったことになります。
お車を洗車機に入れますと、シャンプー洗車がおこなわれて、その後エアーブローをされて機械から出てきます。大部分の水分が吹き飛ばされた状態になっているわけですが、それでもお車の表面に少し水気が残っていることがあります。
実は、この水気をそのままにしておくと、逆にお車が汚れてしまうんです!
もう少し詳しくご説明しますね。
洗車機で使っている水は、水道水や井戸水、工業水などが使われていますが、このような水には、カルキ(次亜塩素酸カルシウム)が入っており、そのままにしておくと水が蒸発して、カルシウムの成分が白く残ってしまうんです。
ご自宅の水道でガラスのコップなどを洗ったとき、白っぽい跡が残ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。これも同じですね。
道路を走っている車でも、白っぽい鱗状の跡がついて汚れて見える車というのを見かけたことがあるかもしれません。特に、黒い車はあの白く輪っかになってるような跡が目立ちます。シルバーの車でも、よく見ると跡がついていることがあります。
白く残った水跡が車を汚れたように見せるので、すべてのパネルをきっちりと拭き取っていただくことが重要です。
洗車が終わって、エアーブローで水分があまりついていないように見えたとしても、よく確認していただく必要があります。私も洗車機を使うことがありますが、そのときは忘れずにチェックして、必ず水気を拭き取るようにしています。
このように、洗車機に入れたときは、お車を洗った後まで気をつけていただければと思います。
マイクロファイバークロスで傷を防ぐ
お車の水気を拭き取るときは、マイクロファイバークロスを使ってください。普通のタオルを使うと、表面を傷つけてしまう可能性があるためです。
セーム皮を使われている方もいらっしゃるかもしれませんが、やはりマイクロファイバークロスがおすすめです。
洗車機では、ワックスがついているブラシが使われていることがあります。もしお客様ご自身がワックス洗車を選ばなくても、前に使った方がワックス洗車をしていれば、どうしてもブラシにワックスが残ったままになります。
マイクロファイバークロスですと、こういったワックスの残りも拭き取れるのですが、セーム皮だと伸びるだけになってしまうんですね。
ですので、お車には拭き取り用にマイクロファイバークロスを常備していただいて、洗車機のタイミングで使っていただくのがおすすめです。ぜひ、何でお車を拭くかまで気を配っていただければ、綺麗に乗り続けることができると思います。
洗車後のメンテナンスはどうすればいいか
マイクロファイバークロスで水気を拭くときは、メンテナンス剤もいっしょに使って仕上げをしてください。
メンテナンス剤には、撥水系と微撥水系があります。これは水の弾き方に違いがあります。
もちろん市販の商品でも構いませんが、当社・佐藤自動車でも2種類の製品を取り扱っておりますので、ご購入いただくこともできますよ。
撥水系が好みの方は、「シャインガード」がおすすめです。
使い方は簡単です。濡らしたマイクロファイバークロスを固く絞ったら、お車の1パネルにつき1プッシュ吹きかけて、それを拭き取ってください。
1パネル1プッシュです。多くても2プッシュで拭き取ってあげてください。これだけで充分です。
この後に乾拭きを入れていただくと、さらにツヤが立ってくるので、より完璧さを求める場合は、ぜひ乾拭きまでセットでやっていただくことをおすすめします。
「撥水はそこまでしなくていい」という方向けには、微撥水の「グロストップ」という製品もあります。「微撥水」は、あまり撥水させないようにするという考え方で作られています。
撥水も微撥水も両方ツヤは出るんですが、実は撥水が強いと汚れを呼ぶので、汚れやすくなってしまうんですね。
微撥水の場合もメンテナンス作業のやり方は同じで、1パネルにつき1プッシュ吹きかけて、クロスで拭き取っていただきます。最後の乾拭きはやってもやらなくてもいいのですが、やっていただいたほうがツヤが立ちます。
ご自身で何か市販のメンテナンス剤を持っているということであれば、そちらを使っていただいていいですし、もちろん当社のものを使っていただければ大変嬉しいです。
質や効果が良いものを考え、自信を持って販売しておりますので、こちらを使っていただくことをおすすめしますが、お客様自身で好みのものをご選択いただいて構いません。
洗車機をうまく活用して快適なカーライフを!
今回は、コーティングをかけた車を洗車機に入れるのはどうなのか、というお話をさせていただきました。
改めてまとめると、
- 洗車機に入れると多少の傷はついてしまう
- コーティングは洗車機では取れない
- 洗車機に入れると逆に汚れてしまうことがある
このような点を留意していただければと思います。
また、洗車機に入れたあとは水気をファイバークロスでしっかり拭き取っていただきますと、汚れにくくなりますので、併せてやってみてください。
以上、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。
何かコーティングに関してわからないことがあれば、お気軽に当社・佐藤自動車までご相談くださいね。
今回の記事は動画版もございます。ぜひ併せてご覧ください。