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カーコーティングを検討されているお客様から、よくいただくご質問があります。
「コーティングをする前に、必ず磨きをかける必要があるのでしょうか?」
コーティング専門店によっては、新車でも必ず研磨を行うお店もあれば、磨きを行わずにコーティングするお店もあります。
一体どちらが正しいのでしょうか。
結論から申し上げると、新車の場合は必ずしも磨きが必要ではありません。しかし、経年車の場合は研磨をおすすめするケースが多くなります。
今回は、実際にメルセデス・ベンツの研磨作業を行いながら、コーティング前に磨きが必要な理由や、新車と経年車の違いについて解説します。
1. なぜコーティング前に磨きが必要なのか?

カーコーティングは、塗装の表面に保護被膜を形成する施工です。
しかし、塗装表面に汚れや油分、古いコーティング成分などが残っていると、コーティング本来の性能を十分に発揮できない可能性があります。
特に、長年使用している経年車には、次のようなものが蓄積しています。
- 雨染み・水垢:洗車では落としきれない固着した汚れ
- 油分:ワックスや油性の汚れなどの残留物
- 洗車傷・細かな傷:長年の洗車や使用によって生じた傷
- 古いコーティング成分:以前施工したコーティングの残留物
- 塗装表面のくすみ:経年による艶や透明感の低下
こうした状態のままコーティングを施工しても、塗装本来の美しさを十分に引き出せません。
また、表面に残った汚れや油分などが、新しいコーティングの密着を妨げる場合もあります。
そのため、コーティング前には塗装表面を適切な状態に整えることが重要です。
ただし、すべての汚れを研磨で除去する必要があるわけではありません。
洗浄や専用のクレンジング剤、脱脂処理で除去できるものもあります。
研磨が必要なのか、それともクレンジングだけで十分なのかを見極めることが、専門店の重要な役割です。
2. 経年車のコーティングには磨きが必要?
当社では、経年車のコーティングについては、基本的に研磨をおすすめしています。
今回、動画でご紹介しているメルセデス・ベンツも、板金塗装による修理を行った後、ボディ全体を磨いてコーティングするご依頼をいただいたお車です。
経年車の場合、見た目には綺麗に見えても、塗装表面には細かな洗車傷や雨染み、油分などが蓄積していることがあります。
こうした状態を改善せずにコーティングを施工すると、傷やシミが残ったまま保護被膜を形成することになります。
磨きには2つの重要な役割があります
① 塗装本来の美しさを取り戻す
細かな傷やくすみ、固着した雨染みなどを可能な範囲で除去し、塗装本来の艶や透明感を引き出します。
② コーティングに適した下地をつくる
塗装表面を適切に整え、必要な洗浄・脱脂処理を行うことで、コーティング剤が性能を発揮しやすい状態に仕上げます。
つまり、磨きは単に車を綺麗にするためだけの作業ではありません。
コーティングの仕上がりと性能を左右する、大切な下地処理の一つなのです。
ただし、研磨によってクリア塗装は少しずつ薄くなります。そのため、必要以上に磨かず、塗装の状態に応じた適切な研磨を行うことが重要です。
3. ShiningCarsの3種類のポリッシュ(研磨)について

シャイニングカーズでは、お客様のお車の状態や仕上がりへのご希望に合わせて、3種類のポリッシュをご用意しています。
ライトポリッシュ
軽度の汚れやくすみを改善し、コーティングに適した下地を整えるための研磨プランです。
比較的状態の良いお車や、費用を抑えながらコーティング前の下地を整えたい方におすすめしています。
深い傷や頑固な雨染みを完全に除去することを目的としたプランではありません。
スタンダードポリッシュ
ライトポリッシュよりも丁寧に塗装表面を整え、細かな洗車傷や雨染み、くすみの改善を目指すプランです。
経年車で、艶や透明感をしっかりと回復させたい方におすすめしています。
費用と仕上がりのバランスを重視した研磨プランです。
プレミアムポリッシュ
3種類の中で最も仕上がりを重視した研磨プランです。
塗装状態を確認しながら、より細かな傷やくすみなどの改善を目指し、艶や透明感をできる限り引き出します。
愛車の美しさにこだわりたい方や、より高い仕上がりを求める方におすすめしています。
なお、深い傷や塗装内部まで進行した変色など、研磨では除去できないダメージもあります。
| プラン | 施工の目的 | おすすめのお客様 |
|---|---|---|
| ライト | 軽度の汚れ・くすみの改善と下地調整 | 費用を抑えたい方 |
| スタンダード | 洗車傷・雨染み・くすみの改善 | 仕上がりと費用のバランスを重視する方 |
| プレミアム | より高い艶・透明感を目指す研磨 | 仕上がりにこだわりたい方 |
当社では、すべてのお客様に高額な研磨をおすすめするわけではありません。
お車の状態を確認し、どこまでの仕上がりを求められるのか、ご予算はどれくらいなのかをお伺いしたうえで、適切なプランをご提案しています。
4. 新車でもコーティング前に磨きは必要なのか?

ここからは、新車の場合についてご説明します。
新車の場合、必ずしも研磨が必要というわけではありません。
新車は基本的に塗装状態が良く、経年車のように長年の洗車傷や固着した雨染みが蓄積しているわけではないからです。
当社でも、新車のお客様の約7〜8割は、研磨を行わずにコーティングを施工しています。
その代わりに、コーティング前の下地処理を丁寧に行います。
新車のコーティング前に行う下地処理
新車で研磨を行わない場合でも、単に洗車をしてコーティング剤を塗るだけではありません。
塗装状態に応じて、次のような作業を行います。
① 洗車・汚れの除去
納車までの保管や輸送などで付着した砂埃や汚れを取り除きます。
② 雨染み・付着物の除去
必要に応じて専用のクレンジング剤などを使用し、塗装表面に付着した汚れを除去します。
③ 脱脂処理
塗装表面に残っている油分などを除去し、コーティングに適した状態に整えます。
④ コーティング施工
下地の状態を確認したうえで、コーティングを施工します。
このように、適切な下地処理を行うことで、研磨をしなくても十分に綺麗な仕上がりを目指すことができます。
また、必要のない研磨を避けることで、クリア塗装をできる限り残すというメリットもあります。
5. 新車でも磨きをおすすめするケース
新車だからといって、すべてのお車の塗装状態が完璧というわけではありません。
実際には、新車でも細かな傷や雨染みが付着していることがあります。
例えば、次のようなケースです。
- 納車時点で細かな洗車傷が目立つ
- ボディに雨染みが付着している
- 塗装表面にくすみや磨き跡がある
- 油分などによって傷が一時的に目立ちにくくなっている
- より高い艶や透明感を求めている
トヨタの202ブラックなどは特に注意
例えば、トヨタのカラーコード「202」のソリッドブラックです。
このような濃色車は、細かな洗車傷や磨き跡が目立ちやすい傾向があります。
納車時点では綺麗に見えても、表面に付着した油分などを除去すると、隠れていた細かな傷が見えてくる場合があります。
そのため、当社では塗装状態を確認したうえで、必要に応じて研磨をご提案することがあります。
ただし、202ブラックだから必ず研磨が必要ということではありません。
新車であっても、実際の塗装状態を確認してから判断することが重要です。
6. 新車と経年車、コーティング前の磨きの違い
ここまでの内容を整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | 新車 | 経年車 |
|---|---|---|
| 塗装状態 | 基本的に良好 | 傷・雨染み・くすみが蓄積していることが多い |
| 研磨の必要性 | 必須ではない | 基本的に推奨 |
| 主な下地処理 | 洗浄・クレンジング・脱脂 | 洗浄・必要な研磨・脱脂 |
| 研磨の目的 | 傷の改善・艶の向上 | 傷やくすみの改善・下地調整 |
| 費用 | 研磨なしなら抑えやすい | 研磨費用が加わることが多い |
新車の場合は、必要のない研磨を行わず、適切な下地処理によってコーティングを施工するという選択肢があります。
一方、経年車の場合は、長年蓄積した傷や汚れを改善するため、研磨を行うメリットが大きくなります。
ただし、経年車であっても塗装状態やご予算、求める仕上がりによっては、研磨の範囲や方法を調整することが可能です。
7. コーティングは磨きの有無よりも、下地処理の質が重要

コーティング専門店を選ぶ際、使用するコーティング剤の種類や耐久年数、価格を比較される方は多いと思います。
もちろん、それらも大切な要素です。
しかし、当社では、コーティング剤そのものと同じくらい、施工前の下地処理が重要だと考えています。
どれほど高性能なコーティング剤を使用しても、塗装表面に汚れや油分が残っていれば、その性能を十分に発揮できない可能性があります。
反対に、塗装状態を適切に見極め、必要な処理を丁寧に行えば、無理に研磨を追加する必要がないケースもあります。
重要なのは、すべての車に同じ施工をすることではありません。
一台一台の塗装状態を確認し、お客様のご希望に合わせた施工方法を選択することです。
まとめ|コーティング前の磨きは車の状態で判断しましょう

今回は、コーティング前に磨きが必要なのかについて解説しました。
結論として、次のように考えていただくと分かりやすいと思います。
新車の場合
基本的には研磨なしでもコーティング施工が可能です。ただし、傷や雨染みなどがある場合は、必要に応じて研磨をおすすめします。
経年車の場合
細かな傷や雨染み、油分などが蓄積していることが多いため、基本的には研磨をおすすめしています。
最も重要なこと
新車か経年車かという違いだけではなく、実際の塗装状態と、お客様が求める仕上がりに合わせて施工内容を決めることです。
シャイニングカーズでは、ライト・スタンダード・プレミアムの3種類のポリッシュをご用意し、お車の状態やご予算に合わせた施工をご提案しています。
「新車だけど磨いた方がいいの?」
「中古車を購入したので綺麗にしてからコーティングしたい」
「今の塗装状態でどこまで綺麗になるのか知りたい」
このようなお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

2026.10.29
