「高いお金を払ってコーティングをかけたのに、雨染みができてしまった!」
「コーティングをかけてから、なんだか水染みがひどい…」
最近、ディーラーや大手チェーンのコーティング専門店でコーティングをされたあとで、雨染みや水染みができてしまったというお話をよく耳にします。
そこで今回は、塗装とコーテイングに関わって20年のプロ目線から、コーティングの真実として3つのポイントをお伝えします。
いずれも、後悔しないコーティングのためにぜひ知っておいていただきたい観点になります。どのお店にコーティングを依頼するか検討するとき、ぜひ参考にしていただければと思います。
実は固まらないコーティング剤がある
実は、世の中には「固まらないコーティング剤」が本当に存在します。
こちらの画像をご覧ください。
テーブルの上に並んでいるのは全てコーティング剤ですが、この中には当社で取り扱ってないものが混じっています。
そちらをスポンジにつけてみました。
コーティング剤はスポンジにつけて塗っていきますが、固まらないコーティング剤を使うと、スポンジが固まりません。
実際に、画像で私が持っているのはコーティング剤を塗り終わったスポンジなんですが、しっかり握れるほど柔らかいです。
ぎゅぎゅっと力を入れて握ると、白っぽい粉が舞い上がりますが、それだけなんですね。
カチコチになるということはありません。
では、当社で扱っているコーティング剤はどういうものかと言いますと、結晶になります。
こちらの画像でご覧いただいているものはガラスコーティングで、このように結晶化します。
セラミックコーティングの場合は、もっと柔らかくて弾力がありますが、ガラスコーティングはこのように完全に固まります。
スポンジに当社が使っているコート剤を塗布すると、バリバリと固まるので、1回で使えなくなっちゃうんです。
もしこのスポンジをもう1回使おうとしたら、塗装面を傷つけてしまいます。
それくらい、しっかり固まるんですね。
ディーラーのコーティング剤の真実
ディーラーさんや大手コーティング専門店さんのコート剤も例外ではありません。固まらないコーティング剤を使っている会社さんは、決して少なくないのです。
固まらないコーティング剤は、スポンジをエアブローしてやれば、何度も使えてしまうようなものになります。
水染みができてしまうコーティングというのは、まさにこういった固まらないコート剤が使われているんですね。
もしかしたら、一部では本物のコーティング剤を使っているディーラーさんもあるかもしれません。
しかし、大抵のディーラーさんでは固まらないコート剤を使っています。
では、なぜそんなコーティング剤を使っているのかというと、塗りやすいからです。
固まらないコーティング剤は簡単に塗れて、拭き取りも簡単で、一切ムラにもなりません。
当社ではコーティングのために専用のコーティングブースを用意していますが、固まらないコーティング剤であれば、専用環境でなくてもコーティングができてしまうんです。
フロントマンや整備士さんでも、アルバイトでも出来てしまいますし、外注した専門の方が屋外でも作業できてしまうわけですね。
そのようなレベルのコーティング剤ですから、値段も安く済むんです。
完全に固まるコーティング剤というものは、塗装の中に入り込んでいきます。
ですが、そうではないコーティング剤は、塗装面の上に乗っかっている状態となります。
いつまで経っても固まらないので、雨が降ったあとそのままにしておくと、水染みの発生につながってしまいます。
言い方を変えれば、レベルの低いコーティングがかかっていることによって、水染みができてしまうということなんです。
ちょっと分かりづらい事かもしれませんが、車にコーティングをしないでそのままにしておくと、塗装が傷んで劣化することはありますが、白くなってしまうような水染みにはならないんです。
質の良くないコーティングをしているから、白くなってしまうんです。
つまり、ディーラーさんや大手のチェーン店さんで固まらないコーティングをかけたあとに青空駐車をしていると、水染みができてしまうわけですね。
屋外に車を駐車している方で、高いお金を払って質の低いコーティングをかけてしまい、後悔しているという方は本当に多くいらっしゃいます。
ただ、マンションの中の駐車場やシャッターが閉まる車庫に車を置いている場合は、固まらないコーティング剤を使っていたとしても、水染みができにくいです。
コーティングをしているから車の綺麗さが保たれているのだと思われる方もいらっしゃいますが、それは勘違いです。
コーティングの効果ではなく、屋内にあるから水染みが防げているということなのです。
当社が考える本物のコーティング剤とは
当社が考える本物のコーティング剤とは、塗装の中に入っていくものです。
「塗装の中に入るってどういうこと?」と思われたかもしれません。
私は板金塗装を20年間やっており、普通のコーティング屋さんよりは塗装について詳しいと考えておりますので、ご説明させていただきます。
塗装面というのは網目状になっていて、網目が粗いほうが柔らかくなり、逆に網目が細かいほうが硬くなります。
本物のコーティング剤は、柔らかい塗装の粗い網目に入り込んで、網目を細かくすることによって強度を高め、守ってくれるんですね。
以前は、塗装面の上に乗っかるものを本物のコーティング剤だと言っていた時期もあったんですが、もうその時代はとうの昔に終わっています。
本物のコーティング剤はただ表面に乗っかるのではなく、塗装面の中に入っていって、柔らかい塗装を硬くします。
当社では7種類ほどのコーティング剤をご用意していますが、守り方や厚みがそれぞれ異なります。
厚みによって金額が違いますし、ツヤも変わります。
青空駐車向けの製品や、屋内駐車向けの製品といった違いもあります。
すごく高いコーティング剤ですと、たとえば新車のプリウスやベンツCクラスといったレベルに向けたものであれば25万円くらいする製品もありますし、安い製品であれば7〜8万円からあります。
このように、松竹梅といった形でコーティング剤をご用意しておりますので、お客様のご希望やご予算に合ったものをお選びいただけます。
もし固まらないコーティング剤を使ってもいいとすれば、それは屋内に車を停めている方だけです。
屋外で青空駐車をされてる方であれば、下手にお店でコーティングをかけるよりも、当社で3,000円ぐらいで販売している製品をご自身で月に一度、理想としては2週間に一度やっていただいたほうが、車を綺麗に守れます。
ディーラーさんや大手チェーンさんですと、質のレベルがそこまで高くないコーティング剤でも、10〜15万円します。
例えば、もしこれが値段が5万円など非常に安くて、しかも屋内駐車だったらアリかもしれませんが、屋外駐車なのであればやめたほうがいいです。
当社では、なるべく値段を安く抑えたい方向けには10万円以下のコーティングもご用意しておりますし、高くてもしっかりコーティングをやりたい方向けのコースも取り扱っております。
ぜひご自分に合ったコーティングを選んでいただき、よりいい状態で綺麗な愛車に長く乗っていただきたいなと考えております。
まとめ:コーティングのお店選びは慎重に。
今回は、後悔しないコーティングのために知っていただきたい3つのポイントについてご紹介しました。
固まらないコーティング剤を使ってしまうと、逆に水染みを作ってしまうリスクがあります。
特に青空駐車をしている方は、質の低いコーティングをしているお店に依頼されてしまうと、水染み発生の可能性が高くなります。
このように、お金をかけて水染みを作ってしまうという悲しい現実がありますので、ディーラーさんやガソリンスタンドさん、大手チェーン専門店さんなどにコーティングを依頼するときは、今回の記事を参考にしていただき、リスクを理解した上で、どのお店に依頼するかを検討していただければと思います。
もし本物のコート剤をご希望であれば、ぜひ当社・佐藤自動車にお任せください!
ご希望をヒアリングさせていただき、お客様にぴったりのコーティングをご提案させていただきます。
ご質問やお見積もりなども承っておりますので、以下からぜひお気軽にお問い合わせください!お待ちしております。
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