コーティングの持続期間のウソ・ホント種類ごとに徹底解説
「ガラスコーティングって、本当に5年以上持つのかな?」
「安くできるコーティングってあるのかな?」
「お金をかけるなら、できるだけ長い期間コーティングの効果を持たせたい!」
今回は、このような疑問をお持ちの方へ向けて、お話ししたいと思います。
具体的には、
- コーティングの種類の紹介
- 種類ごとの効果の持続期間
5分程度で読めますので、コーティングを検討する際の参考にしてください。
最後にYouTubeでの解説動画もご用意しておりますので、ぜひ記事と併せてご覧ください。
「コーティング」の3つの分類
まず、コーティングは種類ごとに効果の持続期間が違うので、
どのような種類に分類できるのかを紹介します。
コーティングは、大きく3つに分けられます。
- ワックス、ポリマー系
- ガラス系コーティング
- ガラスコーティング・セラミックコーティング
それぞれ値段や成分が異なっており、効果が持続する期間も変わってきます。
基本的に、ワックスやポリマー系は期間がもっとも短く、本格的なガラスコーティングやセラミックコーティングは一番長く保ちます。
次項から、それぞれのコーティングについて、もっと詳しく解説していきます。
ワックス、ポリマー系の持続期間
ご自分で、お車にワックスやポリマー系コーティングをかけたことがあるかもしれません。
実際、コーティングの中でも家で簡単にできるのが、ワックスやポリマーです。
どれくらい持つかというと、「3ヶ月程度」で、
他のコーティングに比べると値段が安く手軽にできるぶん効果の持続期間は短めです。
ワックスやポリマーを1ヶ月ごとや3ヶ月ごとなどでやっていただければ、効果はずっと持ちますので、ワックスやポリマーが悪いということではありません。
「定期的にご自分でかけることができる」ということであれば、それでもまったく問題ないと考えます。
POINT
ただし、持つというのは撥水などの成分が持つということで、傷から守る事や塗装の劣化を守ることではないので勘違いされないようにお願い致します。塗装を守るには、後ほどご説明するガラスコートやセラミックコートが必要です。
ワックス系はDIY施工がおすすめ
業者さんに3ヶ月に1度ペースでワックスやポリマー施工を頼むと、コストが高くなってしまいますので、おすすめしません。
ワックス系で十分だという方で、ご自身で1ヶ月〜3ヶ月に1回は施工できるのであれば、それがいいと思います。
ガラス系コーティングの持続期間
完全なるガラスではなく、「ガラス系」といわれるものです。
どれくらい持つかというと、「3年程度」です。
業者さんによっては、このタイプも普通に「ガラスコーティング」と呼んでいることがあります。ガラス系コーティングの定義はなかなか難しいですが、有機質の成分が混じっている場合は、ガラス系コーティングと判断している場合が多いです。
ガラス系コーティングとガラスコーティングの違い
「無機質」と「有機質」のコーティングを違いを、簡単に説明します。
コーティング剤をたらしてみると、違いがわかりますが、無機質なガラスコーティングでは、時間が経つと垂らしたコーティング剤が固まって、ガラスのような硬さを形成します。
一方、ガラス系コーティングは固まっても柔らかく、粉になってしまうだけという製品まであります。
さて、前述のように、ガラス系コーティングの持続期間の目安は3年くらいですが、洗車の仕方や保管状況によって、この期間がまったく変わるのが実際です。
- 洗車をちゃんとやるのか
- 洗車は、週に何回・月に何回するのか
- どんな場所に車を保管しているのか
など、持続期間が左右されるポイントがあります。
ガラス系コーティングは、
本格的なガラスコーティングに比べて材料が安く、施工もしやすくて簡単ですので、専門店のプロに依頼するときも、値段が安く済むことが多いです。
ガラス系コーティングは取れやすいので扱いに注意!
成分がやわらかいぶん、こすったりぶつかったりするとコーティングが取れてしまう点に注意が必要です。普通にお車を洗っているだけでは取れませんが、少し強くこすったり、溶剤系を使って水垢を落としたりすると、すべて落ちてしまいます。
製品の中には落ちにくいものもあるとは思いますが、私の経験上、落ちるものが多いです。
ガラスコーティングの持続期間
値段としては一番高いものになりますが、一番長く持つのが、ガラスコーティングやセラミックコーティングです。
どれくらい持つかというと、「5年以上が可能」です。
もっとも、保管状況や洗車頻度にもよりますが、基本的には5年くらいは持続すると思ってもらっていいと考えます。
ただし、約5年という期間も、「適切にコーティング施工を行った場合」に限定されます。
- コーティングをかけるときに下地処理をしっかりしていない
- コーティング剤が密着不良
- 油脂が残ったままコーティングをしてしまっている
上記のような業者さんも、正直ゼロではありません。
しかし、下地処理をしっかり行えば、5年くらいはまず間違いなく持つと考えます。
無機質の良いガラスコーティングやセラミックコーティングは、基本的には、こすっても落ちませんし、溶剤でも溶けません。専門器具であるポリッシャー(研磨機)で削らないと、なかなか取れないんです。そのため、長期間持つといえるわけです。
「5年持つ」の考え方について
ただ、「5年持つ」という定義は、実は難しいと考えています。
「撥水機能が5年持つのか?」
「バリア機能が5年持つのか?」
で、大きく違うからです。
車の専門家としては、ただコーティングしただけで撥水が5年も持つかというと、正直疑問です。無機質を使って、永続的にずっと撥水するっていうのは、なかなか難しいとされています。
また、洗車をまったくしないで5年持つかといえば、そんなことはないと考えます。
その為、メンテナンスが重要!
撥水も親水も滑水もすべて、「メンテナンスをかけることによって、効果が持続する」と理解をしていただき、メンテナンス剤を使っていただくことをおすすめします。
具体的には、無機質のガラスコーティングが入った上に、水分を弾いてあげるような溶剤(メンテナンス剤)を入れる。この入れ替えを、お客様ご自身か、専門店にメンテナンスを依頼して行う、のどちらかが必要です。
佐藤自動車【ShiningCarsプロジェクト】で使っているメンテナンス剤は「3種類」ご用意しており、コーティングの種類(特性)によってメンテナンス剤も変えてお渡ししております。
シャイニングガードの場合
SHINE GUARD「シャインガード」
容量:210ml
「特徴」
水溶性でフッ素配合のイオン電磁吸着を生かしたコーティング剤で、瞬時に未着し抜群の撥水と新開発の抗酸化作用により皮膜形成後は酸化しにくくなるため白くならず綺麗が長く続きます。
「使用方法」
洗車後、水分のついたままクロスに適量をつけ、一気に塗り伸ばし水滴と一緒に吹上ればツルツルとした光沢感のある犠牲膜が完成します。
グロスアーマーの場合
GLOSS TOP【グロストップ】
容量:210ml
「特徴」
新素材の液状フィルムコートが瞬時に密着し抜群の光沢を維持しすべり感と摩擦によりトップコートが形成されます。フッ素架橋により水ジミも抑制される優れもの。
「使用方法」
洗車後、水分を拭き取ったあと濡れ たクロスに適量付け、優しく一気に 塗り伸ばし、乾拭きして仕上げます。 光沢感のある皮膜が完成します。
セラミックコートの場合
ZERO DIAMOND【ゼロダイヤモンド】
容量:210ml
「特徴」
洗車で落ちない軽度な水ジミや汚れ を除去しながらベースコートの皮膜 を作り上げる優れもの。水性で均一な 低分子な配列で(水性・voc フリー) 酸化物がありませんので洗車後に塗 り込み拭き取るだけでボディー面を スッキリさせます。不純物や撥水基 はないのであらゆる密着剤としても 有効。
「使用方法」
洗車後、水分のあるままマイクロファイバーに適量付け、軽度の汚れ
を除去しながら拭き上げて下さい。
(密着した付着物、虫や汚れを剥が し ZERO DIAMOND が皮膜となり艶やかに仕上がります。)その後、乾拭きをして仕上げるとより艶が復活します。
ShiningCarsのメンテナンスの考え方
弊社では上記のように、コーティングの特性に合わせてメンテナンス剤を変えて、バリアとして車を外部影響から守ってくれるメンテナンス剤となっています。
日々のメンテナンスはご自身でやっていただき、半年に1度、一年に1度、一年半~二年に一度、などで専門店に依頼するのが良いと思います。メンテナンスのレベルによって持ちも輝きも変わりますので、ShiningCarsで施工される場合はご相談いただければ嬉しく思います。
お車に、このような作業を繰り返しやってあげることによって、5年、6年、7年と、上手なカーライフを送れるのではないかと考えます。
まとめ
今回は「ワックス、ポリマー系」「ガラス系コーティング」「ガラスコーティング・セラミックコーティング」という3分類に分けて、持続期間についてのご説明をさせていただきました。
お車の状況は、お客様ごとにまったく違います。
そのため、一律に「この車には絶対これだ」と言い切ることはできません。
保管状況や洗車の回数によって最適なコーティングは変わりますので、ご自身のスタイルに合ったものを選んでいただければと思います。
「やっぱり、自分の車に最適なコーティングがよくわからない」
「専門家のアドバイスが欲しい」
など、ご相談やご質問などがあれば、喜んで承ります。佐藤自動車まで、どうぞお気軽にお問い合わせください。
あなたの貴重なお時間の中で記事をお読みいただき、ありがとうございました。