「車に雨染みがついてしまった!どうすれば綺麗になるんだろう?」
「簡単に雨染みを落とす方法はないかな?」
今回は、このようなお悩みを解決します。
雨染みが一度付着してしまうと、ただ水洗いするだけでは、なかなか落とすことができません。
ですが、誰でも簡単に雨染みを落とす方法はちゃんとあります!
この記事では、実際に雨染みがついた車を使って、どのように雨染みを除去していくのかを解説します。
どんな道具を使っているのか、どんな順番で作業していくのかなど、画像と共にわかりやすくご紹介しますので、雨染みでお困りであれば、ぜひ参考にしてみてください!
車の雨染みは酸性の溶剤で除去!
当社で雨染みを落とすために使っているのは、酸性の溶剤です。溶剤を車の表面に塗っていくと、反応して、だんだん白くなっていきます。
溶剤をつける前と、つけた後を比べてみましょう。
画像のように、白っぽくなっている側が溶剤をつけたほうで、そうでないほうが溶剤をまだつけていないほうです。これから、マイクロファイバーで溶剤とともに雨染みを拭き取っていきます。
なぜ雨染みができてしまうのかというと、雨は純粋な水ではなく、さまざまな成分が含まれているのが理由です。水分が蒸発したあとに、塗装面に残留物が汚れとして残ってしまうのです。
これは雨だけではなく、水道水も同じですね。洗車に使われる水道水にはカルキなどが入っています。乾いたあとにこれらの成分が白く残り、汚く見えてしまうのです。
これらの汚れを除去するためには、酸性の溶剤を使うことによって化学反応を起こします。そうすれば、綺麗に落としてあげることができるわけです。
当社でコーティングをおこなうときは、塗装に磨きをかけてコート剤を塗布していきますが、その前の準備として、雨染みをしっかりと落とします。研磨する前に、雨染みを除去して車をすっぴんにしてあげるわけですね。
溶剤はつけたらすぐに拭くのではなく、1回反応させて、時間を置いてから拭き取ります。この雨染み除去の作業は、ボンネットだけではなく、すべてのパネルでおこないます。
先ほどのボンネットです。左側にも溶剤をつけたところ、白っぽくなってきて、かなり反応してきているのがお分かりいただけるのではないかと思います。
他の部分も同じように溶剤をつけて、汚れを浮かせて拭き取っていきますよ。
なお、当社では雨染み除去の溶剤「ウォータースポットクリーナー」をオンラインショップで販売しております。
どなたでも購入できるので、もしご自身でやりたいとお考えであれば、ぜひお問い合わせいただければと思います。雨染みを取ってあげるだけで、間違いなくお車は見違えますよ!
雨染みは、白っぽい膜が表面を覆っているような状態なので、どうしてもお車の色がくもって見えてしまいます。汚れを取れば色がよみがえるので、お車が綺麗に見えるんです。
オンラインで販売している溶剤も、私たちが工場で使っているものと同じ成分が配合してありますので、ぜひ試してみていただければと思います。
さて、溶剤をつけて反応させて拭き取る作業を繰り返していくと、汚れが取れていくに従って、だんだんと反応が薄くなっていきます。
画像をご覧いただくと、もうすでに反応しているところと反応していないところがあるのが分かります。雨染みがなくなってきているということですね。反応が完全に無くなるまで、作業を繰り返します。
なぜ磨きで雨染みを取らないのか?その理由
「このあと磨きをするのなら、雨染みを取る作業は必要ないんじゃないの?」と思われたかもしれません。
確かに、磨きとは要するに表面を削ることですから、雨染みもいっしょに取ればよさそうです。しかし、雨染みをつけたまま研磨に入ってしまうと、実は車の塗装にとっては困ったことになってしまうのです。
車の表面には、クリア層という層があります。犠牲膜とも呼ばれており、色の塗装部分を守っている透明な層です。
このクリア層は膜厚が決まっています。膜厚とはその名のとおり厚みのことで、磨きをかけすぎてしまうと、クリア層がどんどん薄くなってしまうんです。
実際、雨染みがついたまま研磨してしまうと、クリア層を必要以上に削ってしまうリスクがあります。
そこで、クリア層を少しでも残しつつ傷を消すために、雨染みは溶剤で除去してすっぴん素肌にしてあげて、そこから磨きに入るわけです。
クリア層については、作業がすべてが終わって綺麗になった状態の車だけ見ていると分かりづらいですが、これが5年、10年と乗り続けていったとき、クリア層がなくなると磨くこと自体ができなくなってしまうのです。
当社では、このように将来のことも考えながら、作業をさせていただいております。
脱脂でさらに車を綺麗に
雨染みを取り終わったら、次は脱脂の作業に入ります。車の表面には、ワックスなどの油分がついていますので、「タールクリーナー」を使って油分を除去します。
こういった油分もすべて取ってから磨きをかけていきたいので、タールクリーナーで落としていくわけですね。こちらも、ウォータースポットクリーナーと同じようにオンラインショップで販売しております。
もしご自身でコーティングをするという場合も、脱脂をしてからコーティングすると密着が増して、綺麗にできますよ!
脱脂の作業も、やり方は雨染み除去と同じです。溶剤をつけて時間を置くと反応してくるので、浮き上がってきたところで拭き取ります。この作業を繰り返していきます。
一度の拭き取りだけではワックス成分が伸びるだけなので、二度三度繰り返して、ワックス剤を拭き取っていきます。
ここまで表面を綺麗にできたら、いよいよ磨きをかけて、コーティング施工に進めるというわけです。
雨染み除去と脱脂は綺麗なコーティングに必須
こちらは、コーティングが完成したところです。新車以上の輝きになり、お客様にも大変喜んでいただけました!
ここまでの完成度にするには、やはり雨染み除去と脱脂は欠かせない作業です。すべてのパネルに溶剤を使って汚れを拭き取っていくことで、研磨も効果的に進められますし、コート剤もしっかりと密着してくれるんです。
雨染み除去には特別な技術は必要なく、溶剤を使って拭き取るだけで、頑固な汚れもしっかり落とせます!
際や狭い隙間といった部分も溶剤なら入ってくれますから、ブラシやヘラを使って丁寧に作業をおこないます。こういった細かい作業が、全体の仕上がりを決めてくれますよ。
雨染み除去は溶剤で簡単にできる!
今回は、雨染み除去について誰でもできる方法をお伝えしました。
今回使った「ウォータースポットクリーナー」や「タールクリーナー」はオンラインで販売しております。実際に私たちが作業で使っている溶剤なので、品質や効果には自信がございます。
もし試してみたいと思われましたら、お気軽にお問い合わせくださいね!
今回の記事は動画版もございます。汚れの浮き具合などがリアルタイムでわかりますので、ぜひ併せてご覧になってみてください。